by kanako0819
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パリは2日間とちょっとしか滞在できません。
貴重なこの日・・。朝からダンナの希望で、ヴェルサイユ宮殿へ行くことに。 ああ、またここに来てしまいました・・(>_<) すみません、とても嫌味な言葉で、自慢しいみたいに聞こえるでしょうが、それが正直な感想なのです・・! ヴェルサイユに来るのは一体何回目でしょう?! フランス初めての人は、大抵ここに来たがリます。様々な友達を案内する度に訪れ、両親も連れて行き、そして極めつけは、私はフランス革命にものすごーーーく興味を持っていて、歴史家さんや小説家さん達と親しくさせていただいていました。 ある日、その方々と集まって、徹底してヴェルサイユを見学したこともあります。丸々二日間!あの広い宮殿を、隅から隅まで、専門家の解説付きでいやと言うほどたっぷり見ましたよ・・ 私はお城フェチですが、なぜかヴェルサイユはあまり好きではありません・・(そもそも太陽王ルイ14世が気に入らないのか・・?) とっても有難い話なのですが、はっきり言って、満腹で一口も入らないのに、まだもう一皿メインディッシュを出された気分になってしまうのです(^^; ヴェルサイユには沢山の入り口があります。個人入口、団体入口、イアーガイド付き用の入口。それぞれ見学ルートが異なっていて、個人で入場すると、一番見れる部屋数が少ないルートを案内されます。 でも、今日来てとてもラッキーだったのは、宮殿内にある劇場を見せてもらえたこと。 何十回も来ていながら、ここに入れたのは今日が初めてでした。見学コースも、工事やいろんな理由で、その日によって入れる部屋が違ったりするのです。 まあ、この鏡の間は、どこから入っても必ず通れますが・・ 本殿を見学後は、宮殿内を走るプチトラン(小さな列車)に乗って、グラン・トリアノン、プチ・トリアノンを見学しました。グラン・トリアノンはナポレオンが住んでいたことでも有名ですし、プチ・トリアノンは、ヴェルサイユを嫌ったマリー・アントワネットが作らせた小さな建物で、仕事をせずに、取り巻きたちとここで遊びに興じていたと言われています。 いつもなら、宮殿内にある、大好きな星付きレストランでランチをするのですが、時間もありませんでしたし、今日は夕食のために昼は軽めで、と思っていましたので、クレープ一枚で過ごしてしまいました。 まあ、ダンナはヴェルサイユで楽しそうにしていましたので、来ることができてよかったです♪ あまり専門的な歴史の話をしても面白くないでしょうし、今日はフランスの大学で学んだ美術史の授業のノートを持ってきて、建築学的なことを中心にダンナにガイドしました。 そもそも、なぜ、ほぼ無人に等しかったヴェルサイユの街に王宮を造ろうと思ったのか、とか、その経緯から始めて、宮殿の構造を見ていくと、とっても面白いのですよ♪ それからパリに戻りました。 今日こそ百貨店でお買い物です! しっかりお土産を買っておかなければ日本に帰れませんから(>_<) パリには無数に百貨店がありますが、お土産を買うなら、オペラのギャラリー・ラファイエットでしょう。8階(だったかな?ん?6階?)には、お土産もの専門の大きなスペースがあります。ここで大抵の、パリらしいお土産は買い揃えることができます。 本館と紳士館が分かれているのがちょっと面倒なのですが、紳士館にはワイン屋さんもあり、試飲もできますし、大きな食品コーナーもあり、珍しい食材を買うこともできます。 ギャリラファの内装は本当にきれいで、まるで劇場のようですよ(これ、天井です♪) 家族や友達や会社の人達へのお土産をたんまり買ったら、なんだかどっと疲れてしまいました・・。そりゃそうです。ヴェルサイユでも、一度も座らなかったのですから(お昼も立ったまま食べた^^;) その、お土産ものスペースのある階には、セルフサービスの展望レストランがあります。へとへとだったので、ちょっと休憩することにしました。 喉が乾いたねーと、ジュースを買おうとしたら、さすが百貨店、びっくりするほど高い! 散々豪遊してきて、残りの所持金もかなり少なくなっている。2人とも財布の紐が堅くなっています。 「一本だけにしようか・・」「うん。」 250mlほどしかないリンゴジュースを、2人で交互に飲みました。 でもなんだかその時間、すごく満たされた不思議な気持ちでした。 貧しい、恥ずかしいようなことをしているのに、でも、ジュース一本を飲みあえる人でよかったと、こうしたささやかな時間を共有できる人でよかったと。 素晴らしい景色を見て、美味しいものを食べて・・という、当たり前の幸せなことよりも、旅行を振り返る今、一番強く意識に残っているのは、不思議なことに、あのリンゴジュースなんですよね。 そして荷物を抱えて、いったんホテルへ帰りました。 さあ、ここから大変身を遂げて、最後の一大イベントへ出発するのです!!!! 3つ星レストラン、ギィ・サヴォワへと、いざ出陣! この夜のために、小さなスーツケースに、ダンナはスーツと靴、私はきちんとしたワンピースとサンダルを詰め込んで持ってきていました。 でも・・フフっ♪ さっき、オペラ座でワンピースを買ってもらったもんね~♪♪ この話には続きがあり、ランスの街でウィンドーショッピングをしていた時のこと。 ものすごく可愛いワンピースがショーウィンドーに飾られていました。一目惚れです。 でも、私に合うサイズがなくて、泣く泣くその場を離れたのですが、先ほどオペラ界隈を歩いていた時に、ランスと同じお店を発見! もしや・・と中に入ってみると、ありました!! ランスで涙をのんだあのワンピースが! そしてサイズもさすがパリです、小さいものもちゃんと常備してある!!! 「買ってあげる!」 ダンナの一言が本当に嬉しかったです。これでギィ・サヴォワに行こう、そう決めました。(このワンピース、先日の、ホテル日航プリンセスで行われたシャトー・デ・ジャック・メーカーズディナーにも着て行っちゃいました(笑)) ギィ・サヴォワは凱旋門のすぐ近くにあります。 でも、また道が入り組んでいて迷子になってしまいました。でも大丈夫。ここはパリです。地図はいりません! 「こっちのような気がする・・」と、直感頼りに進んだ道がドン・ピシャリ(笑)。我ながら、素晴らしく研ぎ澄まされた感覚ですねえ。 店の前に、すでに何人ものスタッフがいらっしゃって、何事か?!と思うくらい丁寧におで迎えされました(^^; ああ、すでにこれが3つ星サービスなのでしょう・・! この旅行ではもちろん、散財しましたけれど、でも、泊まったホテルはどこも安くて立派なものではありませんでしたし、レストランも大衆的なところばかりに入っていました。 パリ最後の夜くらい、贅沢してもいい。そう思えたこともそうですが、3つ星に来たかった一番大きな理由は、ダンナに、3つ星のサービスとは何ぞや、を見せて、体験させてあげたかったのです。 席に着くなり、支配人の方が紙袋を持ってきて下さいました。 「おめでとう!プレゼントですよ。」 ???と中を開けてみると、ギィ・サヴォワのお皿!! 私達が新婚旅行で訪れることを予め伝えておいたからでしょう。早速のサプライズでした。 この支配人の方、顔はごっついのですが(^^;、本当に気さくな方で、テーブルを回られる度に冗談を言って私達を笑わせてくださいます。いいですねえ、こういう雰囲気。 ワインリストもすごいですよ~。厚みが違う! お料理はシェフおすすめのコース料理で。 さあ、すごかった点をまとめておきましょう。 ①パンは、料理ごとに違ったものをサービスして下さる。その都度、パンがいっぱい載ったワゴンを引いてきて、この料理にはこのパンのこういうところが合うので、これを切りますね、とその場で切ってくれる。 ②食材の新鮮さ、美味しさは、日本でも感じるものは一緒だけれど、ソースの複雑味には驚かされる! 味わいが何十層にもなっているように感じるのに、口に入れた瞬間は軽やかで解けてしまいそうなくらい儚い。 ③サービスの方が笑わない。 それはそれは、お客様がピクっと動いただけでも、0.5秒くらいで反応しているすごいサービスマン達。 痒いところに手が届く素晴らしいサービスを実践していながらも、表情は常に硬い。笑顔はない。 でも、ここでふと思う。むやみにニコニコするだけがいい接客なのではないと。中身が充実していたら、表情ではなく、心は伝わる。それで私達も満足していたのだから、接客=笑顔の概念は覆してもいいのかもしれないと。 私のデジカメは、暗いところが全然うまく撮れないので、料理の写真はほぼ全滅・・ ダンナのブログアップに任せます(←えっ?いつになるの?!) 3つ星に圧倒されていた私達ですが、ただ、残念な点も3つありました。 ①チーズの熟成がなっていない! 熟成シェーヴルばかりを注文したのですが、本当に残念でした。とてもいい状態の熟成とは呼べません。突き刺すような辛さがあるだけで、味わいはほとんど感じられませんでした・・ ②トイレについて あれだけの客席を持っていながら、トイレはたった一つ。だからすごい行列になっています。 あれでは掃除をする暇もないので、中はとても汚れていましたし、おまけに、トイレの位置は、調理場のすぐ横。殺気立ってすごいスピードで仕事をしている厨房が丸見えです。お客様に裏方を見せるのはどうだろうと・・ ③テーブルの下で、蚊に足を3つもかまれました(T T) それでも、素晴らしい経験でした。 お料理を出すタイミング、スピード、味わい、支配人のおもてなし。どれも完璧! 気後れしないように・・とは思っていましたが、やっぱり私は3つ星に来るだけのマナーも教養も持ち合わせていないので、何のためらいもなく来られるくらいの経験を積んで、もっともっと大人の女性を目指したいな、と痛感しました。こんな子供がノコノコでかけて恥ずかしいです・・・。何も粗相はしていなかったと思うのですが、こんな気弱な気持ちを持っている自体でダメですよね(笑)。おのぼりの2人! 最後に、シェフと一緒に記念撮影をさせていただきました。 タクシーを呼ぶスピードもびっくりするくらい速い。2分待っていなかったですしね。呼ぶと言うより、捕まえる?! とことん、お客を待たすことのないお店でした。 パリ最後の夜。 今日も大満足な一日。今日もダンナと手をつないだまま眠りにつきました。そう、眠る時に隣に彼がいるという、当たり前にして、私には普段到底叶うことのない夢のような幸せな事実も、今日のこの日で最後なのでした・・。
by kanako0819
| 2007-07-13 23:02
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