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あの子は今頃どうしているだろうなあ~
最近、妙に思い出すある女の子のこと。 私は教員免許を持っているので、大学4年の時に2週間、母校の高校へ教育実習へ行った。 今思い出してみると、いやはや、大変だったことばかりだ(笑)。 同じ教壇に立つのでも、私が教えるのは音楽なのだから、生徒を歌わせないといけないのだ。 これは、静かに授業を聴いてもらうことより、はるかに高度なテクニックがいるような気がする。 明るく積極的なクラスは楽だったが、大人しい子ばかりが集まった、しー・・・んと静まり返るクラスには頭を抱えた(^^; でも、授業内容は任されていたので、私は宝塚のビデオを見せて、その劇中の一曲を勉強する、という思いっきり趣味に走った内容を強行突破。自分自身はそれなりに楽しめたのだけど(笑)。 音楽の授業を2クラス、そして私が担当したのは、2年1組。 個性的な子ばかりが集まったユニークなクラスだった。 その中で、メガネでおかっぱで、とっても真面目な女の子がいた。 ホームルームの時間、進路について話し合っていた時、私が席の間を練り歩いて、一人一人に声をかけていた時の事。 「私、望む進路は何もないんです。」 その子はとっても虚無的にそう言った。 成績はものすごくいい。母校は短大も付いていて、エスカレーター式に黙っていても進学できるが、最近は他の大学を受験する子も多く、彼女もそれが可能なくらい優秀な子だった。 「行きたい学部が見つからないの?」 「だって、勉強したって、将来何になるんですか?OLになって結婚して、女ってそういうことでしょう?」 ああわかるなあ・・と妙に納得した。 この年代で、みんな一度はぶつかる壁だと思う。思春期特有のメランコリーさ。 世の中が全て斜めに見えて、全て無駄に見えて、大人が汚い生き物に見えて・・ 「だって、先生もそうでしょう?音大出たって、これからどうするんですか?結局何も決まっていないんじゃないですか?」 私はフランス留学が決まっていたので、正直にそう言った。教育実習に来たって、そのまま教師になる人は珍しいくらい、彼女達にはお見通しだった。 私はピアノの世界しか知らないから人間がとても小さい。 もっと外の世界を見なきゃと思ったから。 そう説明したけど、彼女は納得していなかっただろう。 私はその時、本当に本当にちっぽけな先生だった。今だって、苦労に苦労を重ねて生きている人に比べたら、鼻で笑ってしまうほど満たされた生活をしている私だけど、実習に行っていた時は、親元に暮らし、裕福だったし、苦労なんて何一つ知らなかった。何の経験もしてこなかった。 そんな私が偉そうに、誰かに何かを教えられるわけがなかった。 留学も聞こえはいいけど、ただ単に私も就職から一時期逃げただけだったのだ。 (だから帰国して就職にはものすごく苦労した(^^; ツケはちゃんと回ってくるのだ。) 今だって小さいことには違いない。 でも、異国で暮らし、失恋もし、仕事もし転職もし、結婚もし、今だからこそ、今彼女に同じ質問をされたら、それなりの経験を持って応えられるだろうと、あの時、先生という立場でありながら、彼女に何も伝えられなかった自分を恨めしく思い出すのだ。 高校生で、自分のやりたい事や、天職を見つけられるわけがない。 何も無駄になることなんてないのだから、全ては「自分」に貯金されるのだから、思いっきり回り道したっていいんだよ。 せめてそれだけでも伝えてあげたかった。 賢い彼女のことだ。ちゃんと大学を出て就職をして、自分が立つべき場所をもう見つけているのかもしれない。 私よりもずっとずっと先に進んでいるのかもしれない。 ただ、元気で前を向いていて欲しい。 懐かしい彼女の顔を今日も思い出している。
by kanako0819
| 2007-10-25 22:39
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